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2017年6月 6日 (火)

悪い心に寄り添うということから解決は生まれる

 摩訶止観について読んでいると、懺悔の方法で興味深い記述があった。罪悪に関して、順逆の十心という考えである。
 順というのは罪悪が形成されていく流れである。

  1. 初めから無知に晦まされ煩悩に酔い、わけもなく自我を振り回し、自分のものという考えにとらわれる。
  2. 煩悩の心で、悪い友にあい間違いを煽られる。
  3. 内外の悪さで善の心が無くなり、人の善に共鳴することもできなくなる。
  4. 全ての悪を行うようになる。
  5. 実行しなくてもすべてに悪い心を働かす。
  6. 悪い心が昼夜を置かず連続して起こる。
  7. 間違いを覆い隠し人に知られないようにする。
  8. 愚かにも自らを頼み手当たり次第に悪事を行い少しもはばからない。
  9. 自ら顧みて恥じることなく、人に対して申し訳なく思うこともない。
  10. 因果の理を否定して、どうしようもない救いがたいものとなる。

そして、このような悪い心から逃れる逆の十心が以下の流れである。

  1. 因果の道理は晦ませない。歴然とあると信じる。自分のしたことの結果は必ず帰る。
  2. 自ら恥じてきちっとけじめをつける。
  3. 悪の世界を畏れる。
  4. 自分のした罪悪を告白し己の過失を覆い隠さない。
  5. 罪の行為を続ける心を断ち切る。
  6. 菩提心を起こす。広く人々のためになることをする。
  7. 少しでもよいことをしてこれまでの過ちを償おうとする。
  8. 正しい教えを守ろうとする。
  9. 十方の仏たちを念ずる。
  10. 罪悪の本性は空であると観ずる。悪いことを考える自我はない。根拠がない。

この考え方は、いまでも使えるように思う。悪心に寄り添い、それを逆に回す。このような発想がよいのではと思う。

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