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2017年8月 6日 (日)

歴史を学ぶことで教訓を得るためには【旧日本軍の失敗の研究】

 日経ビジネスの最新号で、「失敗の本質」の裏側という特集をしている。
 http://business.nikkeibp.co.jp/atcl/NBD/15/special/080100730/?ST=pc&n_cid=nbpnbo_twbn
 この中では、旧日本軍の組織的な失敗についていろいろと議論しているが、私の考えでは、今一歩踏み込み不足である。確かに、第2次大戦中の日本軍の幹部の思考停止状況は、色々と批判すべきものがある。しかし、もう一歩踏み込んで、戦前日本の「空気支配」がどのように発生したのか、これを読み解くことが重要ではないかと思う。
 実は私は、このことについて一つの仮説を持っている。これを、フィクション形式だ書いたページが下記である。
 http://manabizz.cocolog-nifty.com/blog/2009/11/6-da01.html
 なおこの話は、シリーズ物で第1部は以下である。
 .http://manabizz.cocolog-nifty.com/blog/2009/11/1-5f02.html

 つまり、日露戦争では、戦うために正攻法の、銃弾をきちんと与えた。しかし、このような軍備は、貧乏国日本には耐えることができない。そこで、

「日本兵の精神主義」で、カルト集団日本陸海軍を生み出した。
その後の第一次大戦でも日本軍は勝ち側に回った。
つまり、1945/8/15までは常勝日本軍の信仰があった。

という形で、精神論優位で、軍備を欲しがらない軍隊を作り上げた。
 しかも、これは実質上の成果も生んでいる。第2次大戦でも日本陸軍の主要装備は、三八式で単発式の銃である。当時のアメリカは、自動小銃で多数の弾丸をばらまき制圧することができた。しかし、日本兵は、一発必中の射撃を行い、少なくともフィリピン戦線では、アメリカ軍を破っている。

 さて、私が議論したいことは、このような精神論主導の
  「欲しがりません軍隊」
をだれが作ったかという話である。しかもその経緯が、残っていないという問題である。

 私の考えでは、
  「欲しがりません精神主義」
は、当時の国の指導者の間で、暗黙的な同意があった。自然と「空気」で決まった。このため、議論過程も残らなかったのではないかと思う。

 易経には、
   「群竜の首無きを見る」
という形を良しとする。つまりしっかりしたリーダーの指示でなく、多数の意見が自然にまとまるのを良しとするのである。
 しかし、このような「空気」を使う場合には、その前提条件が明確でないと、変化に耐えられなくなる。

 旧日本軍の失敗の本質はここにあるのではないか。

 

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