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2017年11月20日 (月)

仏教的なシステム思考について(十如是) AIが拓くもの

 昨日書いた、AIがもたらすものの記事の中で、法華経の十如是について触れたが、もう少し説明しておく。十如是は法華経の方便品第二のはじめの方にある部分で、天台宗や日蓮宗ではこの部分を重視している。
 例えばウィキペディアでは以下のように書いている。
十如是とは、相(形相)・性(本質)・体(形体)・力(能力)・作(作用)・因(直接的な原因)・縁(条件・間接的な関係)・果(因に対する結果)・報(報い・縁に対する間接的な結果)・本末究竟等相(相から報にいたるまでの9つの事柄が究極的に無差別平等であること)をいい、諸法の実相、つまり存在の真実の在り方が、この10の事柄において知られる事をいう。
これを、一つのものを観る方法として考えてみよう。
 まず外見である相を見る、そしてその性質を考える。これはどのような構成かと体を考える。次に、これはどのような能力を持っているか考えて、外への作用を考える。
 次に、外部環境からの直接的影響を受ける因、確定したものではないが環境との関係で何かを受ける縁の作用を考える。因と縁の結果、そのもの自体が受けた影響で果や報が生じる。
 そしてこれらが、全てつながりあったものが、本末究竟等であり、これこそ本当のシステム思考だと思う。
 先日書いた西洋文明の限界は、明確な因果までしか考えていない知うことだろう。しかし、現実には環境からの複雑な『縁』があり、その『報』が自らに生じていることを、認識しないといけない。
 このような複雑なものの認識に、我々は耐えるのだろうか。この能力があると言い切るのが、法華経の一乗の教えであり、皆に仏の智慧があるという教えである。
 一方、このような能力に否定的なのが西洋文明である。プラトンの洞窟の比喩や、キリスト教の神の世界の発想は、我々にこの世界への到達を拒否している。
 しかし、可能性を信じる日本の知恵に私は賭けたいと思う。AIはこの道を拓くと思う。

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