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2017年11月10日 (金)

「多様化」対応の議論自体の「多様化対応」はできているのか

 先日から書いている、組織の中で大人になる話と、大人の集団としての組織の問題は、今流行りの「多様化」への対応である。
 しかし、世の中の「多様化」への対応の論調を見ると、どちらかというと、私の議論でいう「成人」のレベルで、きちんとした力を持った人を受け入れる話が多いように感じる。これに対して、私はもう少し、「育ててもらいたい子供」的な立場の人が多いように思う。このように、
   「育ててほしい」
と主張する一方で、
   「個性を大事にしてほしい」
という要求は、かなり矛盾しているものがある。
 特に、集団で生活するときには、ある程度の枠にはまること、マナーを守ることは必要である。このような段階では、きちんと従うことも大事である。
 このように考えると、もう一度組織自体の多様化ということに、向き合わないといけない。個人の主張ができるだけの値打ちのある人財の集団が、多様化に対応する場合の管理と、育てて欲しい、子供の集団の管理という、多様な集団の管理法が必要ではないかと思う。
 ここで一つのヒントは、アメリカの管理手法である。アメリカはもともと移民国家であり、多民族の集まりを前提としている。従って、マニュアルなどが至れり尽くせりとなっている。軍隊の飛行機整備マニュアルを、日本人が見てその丁寧さに驚いたという話が、戦後でも伝わっている。このような「個人の力に依存しないマニュアル」が存在し、多様な人間が指示に従って動く社会となっている。その上で、力のある人のチャンスを広げるために、「多様化」への対応がアメリカで行われている。
 このマニュアル社会の土台なしに、できる人間の多様化だけを、猿真似で導入しても失敗すると思う。
 まずマニュアルをきちんと作る力、その上での管理手法、これが確立した上で、多様化の議論をすべきではないかと思う。

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