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2017年11月15日 (水)

いわゆる「暗黙知」の失敗

 昨日まで書いている、動機づけなどの話で書いた、旧陸軍の失敗についてもう少し踏み込んでみた。
 ここでは何度も書いているが、日露戦争の日本陸軍は、精神性と武器強化のバランスはとれていた。必要な大砲を送り込むなどの対処はできる限り行っている。しかし、これは一時的な対処であり、長期的には国力を超える軍備などできないのは当然のことである。
 従って、日露戦争終結後は、今ある軍備で満足する『精神主義主体の軍隊』に切り替える必要があった。具体的に言えば
   「小銃を発砲するより、銃剣で突撃する。」
   (弾丸は金がかかるから使わない)
という軍隊である。(これは自衛隊のことではない・・・蛇足)
 さて、このような軍隊のカルト化の切り替えは、あくまで建前というか、大衆を収めるための者であり、本音としてのしっかりした物量も備えた軍備の重要性は、当時の指導者たちはしっかり認識したていた。但しこれは明文化されることなく『暗黙知』として伝わったのである。しかしながら、時代は変わっていく。日本の陸軍も近代化し、士官学校・陸軍大学という、立派な教育システムができてきた。ここでは、戦争における指導者の育成が行われ、織田信長の桶狭間の奇襲などが、大事な教訓として教育されていく。
 ここで大事なことは、建前として伝わった「精神論重視」「欲しがりません精神」を合理化するための奇襲論が、教材に浸透したということである。このような教材を信じた指導者が、第2次大戦に於て、精神論でモノ不足のまま日本を戦争に導き、滅ぼしたのは歴史が示している。
 
 さて、今の日本企業を見てみよう。東芝にしろ神鋼にしろ、どうも同じようなことをしているのではなかろうか。暗黙的に伝承した本音を、建前の合理化で、つぶしてしまう。このようなことが行われているように思う。
 これに対して、トヨタの「見える化」は、正しい風土作りだと思う。

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