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2018年2月22日 (木)

大学入試問題の物理は本当に作れるのか

 大阪大学の昨年の入試問題で、物理の出題に不備があった件で、解説についてもいろいろな意見が出ている。一方、京大でも問題の不備が見つかっている。
 さて、このような物理の入試問題の作成は、とても難しいものではないかと思う。
 出題にあたっているのは、大学教授など、大学の学問という立場で考えている人たちである。これをもう少し詳しく言えば、しっかりした数学的な道具が、感覚や思考回路の中に入り込んでいる人たちである。彼らの思考対象は、抽象的な座標の上に展開する物事である。
 一方、高校までの教育は、数学的な計算は一部の補助的なものであり、現実の直観的なイメージを踏まえた上での議論である。時代的に言えば、ニュートンとケプラーの間ぐらいの思考道具で話をしている。
 このような状況で
   「思考能力を評価する」
とは、どのようなことであろうか?厳密な思考能力は、大学に入って数学的な道具をきちんと身に着けた上で、解析力学などの体系を学ぶことで、しっかりした基盤の上での議論を身に着けることができる。
 そうすると、物理現象の直観的な理解を評価すべきだろうか?それなら、種々の思考実験の話で評価するのだろうか?
 
 この問題を、本当に解決するためには、教育というか人間の発達に関する専門家の意見と、科学の成長についてしっかり議論できる、科学哲学者の意見の両面が必要ではないかと思う。
 科学哲学の学会あたりが、模範的な大学入試の物理の問題というものを提案するなどの動きがあってもよいのではと思う。

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