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2018年4月28日 (土)

精神分析に対しての批判について

 ミルズの「社会学的想像力」を読んでいると、フロイトの精神分析に対する意見に、興味深いものがある。
 フロイトの精神分析に関しては、
  「客観的に見ず独断的だ!」
  「疑似科学だ!」
という批判がある。しかし、ミルズは、主観的な議論に関しては、批判することは少ない。それどころか、深く考える手段として認めているように思う。
 しかし、ミルズはフロイトたちの考えに、決定的に対立していく。それは、
 「潜在意識などを、動かすものとして身体内部の要因しか考えない」
点である。ミルズの主張は
 「人間の潜在的欲求や価値観は、社会的要因で左右される」
ということで、心理学にも社会学的要素が必要という意見である。
 これは言われてみればもっともな話である。
 もう少し踏み込めば、フロイトもやはり、西洋文明的な科学的思考の影響を受け、
 「人間というものを独立して考える。機械的な構造にできるだけ近く考える。」
発想にとらわれたから、潜在意識の動因として、肉体的な性欲に引き込まれたのではないかと思う。
 このように考えると、その時代のその地域での社会的発想に、人間が縛られていることがよくわかる。

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» 社会的要因と体質的な要因を分けて考えること [勉強の方法補充]
 先日書いた、精神分析に対するミルズの批判に関連して、もう少し思うことを書いてみ [続きを読む]

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