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2018年5月 5日 (土)

学生時代を振り返って

 昨日書いた、記事に関連して、もう少し考えたことがあるので追記しておく。
 昨日のブログでも取り上げた、アイドルの戦慄かなのさんには、私としてはミルズの社会学的想像力を理解して、世の中に対してしっかり発信してほしいと思う。彼女の貴重な体験、そしてそれを生かした、人間に対する優しい目線、このようなものを世の中に広げて欲しい。ただし、世の中にはいろいろな意見もあり、色々と主張だけする人もいるし、したり顔で上から目線でいろいろという『知的階級』の人もいる。
 このような人に負けないように、戦慄かなのさんには、『本物の教養』を身に着けて欲しいと思う。単に、自分の主張をとおす「喧嘩の道具としての社会学」ではない、社会学としてミルズの著作(ちくま学芸文庫の「社会学的想像力」と、その訳者が書いた「社会学的想像力のために:世界思想社」)は、読んで欲しいなと思う。
 しかし、ここまで書いて、自分の大学生時代を思い出した。実は私は現在、本棚の隅から掘り出した「電磁気学」の資料を読み直しているところである。40年以上前に大学で学んだ時、以下に理解できていなかったかを痛感している。今なら、科学哲学などの基礎的な知識があるので、先生が
   「量子論的な世界を巨視的な電磁気学に合わせる苦労」
等を苦心して説明していることがよくわかる。工学部の学生に、きちんとした思考法を伝えようとしていた苦労が、今ならわかる。しかし、当時の私は、数式の展開を追いかけるのがやっとだった。そして物理学的な意味を理解することは難しかった。
 やはり学生時代には、本を読んでも理解できないことが多いと思う。そして、高い理想を人に押し付ける失敗を、私も何度もしてきた。その失敗は繰り返したくない。
 しかし、ミルズおよびそれを翻訳した、伊奈正人、中村好孝両先生の、多様な視点で考えることの重要性は、若いときから考えて欲しいと思う。
 これは、多くの若い人たちに向き合って欲しい問題である。

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