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2018年6月 7日 (木)

本当の「納得」を得るために自力で何を行うか

 ミネルバ書房から出ている「科学的論理の社会学」ウォルター・ワラス著・渡辺深訳を読んでいる。この本は、社会学を科学的に扱うための、方法論の方法論という感じの深い内容の本である。ここでは、科学になるためには、理論と観察の両面を、仮説と経験の一般化でつなぐことで、循環したサイクルを作っている。このサイクルを何度も回すことで、科学として、確立した理論ができるという主張である。
 これは大事な話と思うが、もう一つこの本位は大切な話がある。
 それは、
科学は、人間の経験の世界における出来事についての言明を生み出し、その真偽を検証する一つの方法である。
~一部略~
経験的言明を生み出し、その真偽を検証する方法は、少なくとも四つあり、それらは、「権威主義的」「神秘的」「論理―合理的」「科学的」方法である。
 p4から引用
という部分で、信頼できる主張を作るには、四つの方法があるという議論である。この本の話では、まだ分かりにくいことがあるが、私はこれを以下のようにまとめた。
1.権威主義的
 これは、一言で言えば
    「先生が言っていること」
 である。誰か偉い人が言ったから、それをそのまま信じている。
2.論理ー合理的
 これは、科学的方法と混同しやすいが、
    「与えられた、前提から合理的に導き出されたもの」
    例)「憲法でこう書いている~~」
という風に、ある種の権威の拡張と考えるとわかりやすい。
 さてここまでの二つは、どこかで他人の権威に依存しているので、他力的手法である。他力があれば自力がある。自分で考えるための手法が以下の二つである。
3.神秘的
 これは、自分が体験したり、想像したことが、
    「直観的に真実と分かる」
という体験である。これに関しては、ワラスよりミルズの「社会学的想像力」の世界であり、
    「ストーリーを作って納得する」
手法などが含まれる。
4.科学的手法
 これは、理論知識を、現実の観察と突き合わせて、常に淘汰、改善していく作業である。そのために、仮説を設定し、観察結果と突き合わせる。観察結果は、一般化して理論化する。この継続的な作業を、科学的方法と言っている。
 このような、自力で理論を作る作業について、きちんと知っておくことが大切だと思う。
 

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