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2018年11月27日 (火)

大衆に真実を知らせずに民主主義が成立するか?

 近頃、朝日新聞の夕刊に戦艦ヤマトに関したコラムが乗っている。これを読んで思ったのだが、明治の政府の日露戦争後の大衆向け広報は、ある意味で見事なモノであった。つまり、
海軍の勝利は、東郷平八郎の神がかりの采配による。
陸軍の勝利は、勇敢なる兵士と天才的な采配による。
ということで、要するに
精神主義と機略を巡らすことが勝因
ということである。この裏を返せば
物量主義の戦いで勝ったのではない。
兵は軍備を欲しがらず精神で戦う。指揮者は機略で戦え。
ということである。これは、当時の日本の国力を考えれば、旅順の攻撃に費やしたような軍備をそろえることはできないので、軍人のエネルギーを転換させるには仕方ない戦略だったと思う。
 また日露戦後の和平交渉に関して、国民の不満が多かったが、これも戦意継続の扇動の効果が大きい。
 このように見ると、
下々に知らせず、上層部だけが真実を知って導けばよい。
という、哲人政治的な発想が見えてくる。もっとも、哲学ではなく、儒学の科挙的政治と見た方がよいかもしれない。
 このような大衆扇動政治の結果は、第2次大戦での惨敗に繋がっている。
 しかし、この問題は実は戦後にもう一度別の形で出てくる。
 これは吉田茂などのたくらみであるが、
アメリカの補助を引き出すためにも、日本の世論や学問界には、マルクス主義または社会主義を主張する勢力、ある程度必要である。
と社会党などを煽った動きがある。
 実は、旧日本陸軍の参謀たちは、戦後一時期、反米行動のため、共産国との連携を模索したことがあった。しかしながら、
共産国の実情を調べれば調べるほど先行きは暗い。
アメリカと組む方がよほど良い。
とあっさり見切りをつけている。
 第2次大戦に日本を巻き込み、しかも負け側に導いた、将来の見通しもなさそうな連中でも、この程度の判断はできた。この見通しを狂わせて、マスメディアや学会まで、
マルクス主義万歳
「朝鮮民主主義人民共和国は理想の国」
等と言わせた政治は、大衆を愚弄しているようにしか思えない。
 このようなことで本当の民主政治はできるのだろうか?(続く)

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