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2019年9月15日 (日)

組織としてT型のスキルを持つ

 経営学が取り上げる,勝ち組負け組の事例として、コダックと富士フィルムの比較がある。両社は、半世紀以上前はカメラのフィルムメーカーとして有名であった。もっとも,コダックと富士フイルムを同列に置くことには抵抗があるかもしれない。1960年代の私の経験では、コダックのフイルムは高級品であった。

 しかし、現在のディジタルカメラ全盛の時代にはフィルムメーカーの生存は難しい。そこで、両社の明暗が分かれていく。コダックは2012年に倒産し、富士フイルムは化学的な技術力を薬品や化粧品の分野に展開して、日本でトップクラスの大手企業の地位を保っている。ただし、コダックは倒産したが、コダックからスピンアウトした会社は高度な技術力を持って、ヘルスケア分野でも富士フイルムに負けない活躍をしている。

 さて、ここでもう少し考えてみたいのは、スピンアウトする必要性である。逆に言えば、多様な拡張を受け入れる組織力についての議論である。

 私が提案したいのは、

「組織にも個人と同じようにスキルがある」

と言う観点での議論である。つまり富士フイルムには、

「新しい分野へ拡張する『組織のスキル』があった」

と言う観点で考えてみた。

 この議論で、私が最初に思い出したことは、日本で初めて動いたコンピューターのはなしである。

 https://ja.wikipedia.org/wiki/FUJIC

これは、富士フイルムがレンズの計算のために作ったコンピュータである。このように、

「基礎研究を大事にして、関連分野まで手を出す」

会社の度量があった。これが一つの組織のスキルだと思う。

 さて、私が今回表題にしたT型のスキルと言うことについて、もう少し説明しておこう。T型という話は、人材開発で

「専門分野を深掘りするI型の力と、幅広い知識を受け入れる一型の力」

の両方を持つことを言う。しかし、組織の場合にはもう少し意味が広がってくる。まず

「一つの分野を深掘りしブレークスルーするI型の力」

「ブレークスルーした成果を安定した実用化に育てる一型の力」

の両方があるとき『T型のスキル』を持っているという。

 ここで大事なことは、ブレークスルー自体は可能性を開く段階であり、これは一人の才能で突っ走ることが効率が良い。しかし、安定した技術にして、商品化できるまで持って行くためには、色々な目で見ながら育てることが大切である。このような、個人プレイとチームプレイの融合、相乗効果がT型スキルの特徴である。

 このアイデアについてもう少し深めていきたい。

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