ご縁のあった人たち

無料ブログはココログ

« T型のスキルを持つ組織 一部分の力 | トップページ | 「ソーシャル・マジョリティ研究」について 情報処理2019/10号 »

2019年9月18日 (水)

T型のスキルを持つ組織 管理者編

 今まで、このブログで、イノベーションの実現のために、『T型のスキルを持つ組織』について書いてきた。今回は、このような組織を管理する立場で考えてみたい。

 まず経営的な観点で見れば、『ロマンとそろばん』のバランスである。新規チャレンジには失敗がつきものである。つまり採算面では足を引っ張る。これにどれほど耐えることができるか、どこまで利益を持っていて、それを新規開拓につぎ込むか、このバランスが大切であり、これはトップの決断事項である。

 一方、管理者には、部下の人間的要素に気を配る必要がある。丸投げして、成果を待つという形の管理は、現在の経営状況では許されなくなってきている。部下の個別状況を見て活かしていく、きめ細かい管理が必要になってきた。このようなとき、交流分析の考え方が役に立つ。交流分析では、人の立場を以下の5つに分けている。

  1. CP:厳格なる親の立場
  2. NP:優しい親の立場
  3. A:一人前の成人の立場
  4. FC:自由な子供の立場
  5. AC:従順な子供の立場

ここで管理者は、親の立場になることが多い。しかしそこでも、『優しい眼で育てるNP』と『厳格に指示を実行させるCP』の両者の使い分けが必要になる。一般に、I型の突破中の担当者は、自由な発想で育てるためにFCとして扱い、それをNPの目でかばい育てることが効果を生む。しかし、行き過ぎた自由や、成功の見通しがない場合の撤退時には、CPとして厳格な対応も必要である。このように、上手に部下を泳がすことが新規開拓には有効である。

 さて、このような突破可能性が見えると、その後は色々な観点から、製品に仕上げる段階になる。この段階では、色々な立場の人間が参画する。ここで注意しないといけないのは、参加者にも色々なレベルがある。一人前に成長し、意見もしっかり言え、しかも他人を尊重するA型の人材ばかりではない。多くは、自分のせまい範囲の専門性や経験に捕らわれている、子供の立場FCである。彼らに自由に意見を言わせることは、他面的な見方の検証として重要である。このような部分的意見をまとめることで、安定して生産効率の良いモノにすることができる。

 しかしながら、このような発言を無制限に許すと、収束がつかなくなる。そこで、どこかでは厳格な親CPとして決断して皆を従わせる必要がある。

 更に、ある程度安定した状況なら、秩序維持が重要であり、厳格な親CPに、従う従順な子供APと言う組み合わせは、組織のストレスが少なくなる。

 現在は、このような状況に応じた管理が必要になってきた。

« T型のスキルを持つ組織 一部分の力 | トップページ | 「ソーシャル・マジョリティ研究」について 情報処理2019/10号 »

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

« T型のスキルを持つ組織 一部分の力 | トップページ | 「ソーシャル・マジョリティ研究」について 情報処理2019/10号 »