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2019年9月29日 (日)

環境問題の議論について思い込みの怖さ

 環境問題に関して、スエーデンの高校生の国連での発言が色々と話題になっている。個人的には、あれほど感情的な表現は、敵味方をはっきり分けるトランプ話法に近いモノであり、国連という場にはふさわしくないと思う。

 さて、ここで一つの昔話を思い出した。1970年代にシステム・ダイナミックスという分野の研究がはやり、ローマクラブの「成長の限界」と言う予測本が出ている。この本の予測自体は、現在の状況とは外れている。しかし、この本自体が社会を変えた可能性もあり、ある程度の評価はできるだろう。ただし、この検討手法に関して、一つ想うことがある。このようなシステム検討を行うときには、どこかでフィード・バックがかかることが多い。フィードバックには、プラス側とマイナス側がある。マイナス側は行き過ぎを修正する効果があり、安定化に役立つ。一方、プラス側は、ますます影響が大きく爆発的な結果につながることが多い。システム・ダイナミックスのモデルで検討すると、このようなプラス側のフィードバックで極端に走ることが多い。

 さらに、このようなモデル化をして検討を行っていると、そのモデルの結果から、その結果を見ている人間に、影響を与える。このフィードバックで、強い信念が生まれてしまうことがある。

 実は、1970年代にシステム・ダイナミックスと、その計算機シミュレータとしてのDYNAMOについて、研究した人にも、そのような思い込みが強い人がいた。システム工学の先生に

「DYNAMOは使える範囲では効果があるが、それが全てと思い込むと危険」

と言う教えてもらったことがある。

 このような複雑なシステムのモデル化は、とても苦心して作ることが多い。その結果、自分が作ったモノに執着することがある。

 ただし、複雑なシステムの変化は、大きければ大きいほど、それまでに影響していなかった要素の介入を招くことも多くなる。従って、予測は常に間違う可能性がある。

 このように、自分が間違う可能性を謙虚に反省し、他の意見を聞く姿勢が大切である。特に、科学的な手法でも万能でなく、限界や誤り可能性を常に考えて、行動することが必要である。 

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