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2019年9月19日 (木)

「ソーシャル・マジョリティ研究」について 情報処理2019/10号

 情報処理学会誌の最新号(2019/10)に『ソーシャル・マジョリティ研究』と言う、興味深い特集があった。この内容は、

社会の多数派が『当然』と思い込んでいるルールなどを明確にして、発達障害者などとのトラブル原因を明確にする

ことを目的としている。一昔前なら、野中郁次郎などの提唱した『暗黙知』の研究とされたであろう。

 この研究についての紹介が、社会学系でも心理学系でもなく、情報処理学会の学会誌で行われることの意味は大きい。

 ただし、それほどの違和感はない。まず、IT系のエンジニアにとって、技術的な実現はそれほど難しくないが、利用者である人間の理解、そして人間が集まったときの組織行動の理解は非常に難しいモノがある。多くのトラブルは、利用者を理解していないため、納入後のクレームによることが多い。私も、昔はソフトウエアのエンジニアだったのでこのことは痛感している。このためにも、『暗黙的なルールの明示化』に関する研究として、この分野を取り上げる効果はある。

 また、現在のAI技術などは、ソーシャル・マジョリティ研究に対して、コミュニケーションのモデルを提供したり、シミュレーションのツールを与えることもできる。この面からも、貢献できると思う。

 最後に、これは少し誤解を招く危険性があるがあえて言うと

「ソフトウエアの技術者のある段階では、文章に書かれた情報だけで考える
ある種の発達障害的な行動をとる場合がある。」

私はこのことを称して

「後天的な発達障害的行動」

と言っていた。もっとも、発達障害のスペクトラムを見ると、決められた範囲での精密なプログラム作成には、発達障害者の能力発揮の場が多い。

 このような面からも、情報処理学会誌の今回の特集は、大事なモノだと思う。 

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