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2019年10月 5日 (土)

「発達障害」と一概には言えない

 先日から、発達障害に関する本を二冊読んだ。一冊目は、

ケーキの切れない非行少年たち (新潮新書) 

もう一冊は

ソーシャル・マジョリティ研究: コミュニケーション学の共同創造(金子書房)

である。

 どちらも、考えるさせられたが、「発達障害」と言っても、このように大きな違いのあることを、改めて知った。

 まず、新潮新書の宮口幸治著の本は、、非行少年たちの行動の原因が、「発達障害」にあり、「図形を写すこともできない」「人の話も理解でいない」状況にあることが多い、と言うことを改めて、私たちに知らせてくれている。またこの本の救いは、そのような「発達障害者」に対する訓練法などの道を示していることである。解決できそうな道があることの救いは大きい。

 さて、もう一冊のソーシャル・マジョリティ研究は、研究という表題が示すよう、東大の研究員、綾屋紗月氏の編集による。なお、綾屋氏自身が「発達障害者」という立場で、

「社会の多数派」の行動を調べる

研究をしている。

 ここで大事なことは、綾屋氏の場合には、

「自分の状況をきちんと認識できる力がある」

と言うことで、「ケーキの~」とは大きく異なっている。彼女の場合には、認知能力が高すぎて、整理ができていない状況ともいえるだろう。これは、人工知能で言う「フレーム問題」の内でも、

「何が関連しているか解らず、無視するモノを調べてパニックになる」

というような状況が近いと思う。従って、情報の選択をどうするか、特に

「社会の多数派はどうしているか?」

を知ることで、それと妥協できる行動を見いだそうとしている。

 このような、高機能性の「発達障がい」の場合には、自分で調整できる可能性がある。

 こうして、基礎能力の訓練から始めるべき場合と、「多数派の常識」を明文化して伝えるだけで、適応可能性のある人という風に、「発達障害」には色々な幅がある。これをきちんと考えて、対応策をとっていく必要があると思う。

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