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2019年10月28日 (月)

角が立たない『智の働き』とは?

 「智に働けば角が立つ」は、夏目漱石の草枕の冒頭で有名な一節である。しかし、現在の日本社会を見たら

「智が働かないで威張っている」

人が多くいるように思う。

 確かに、知識を振り回して、「角が立つ」人も少なくない。逆に

「とがった人を求める」

と、

「少々のトラブルを起こしてもできる人がほしい」

と言う発想もある。

 しかし、私は

「角が立たない『智の働き』がある」

と考えるようになった。

 それは、

「単なる知識保有ではなく、全体を見渡して生かす智が働いている」
「必要に応じて説明できる」
「皆への気配りも感じる」

智の働きである。

 このような智は、大乗仏教の仏の智慧でもある.

「親の立場で全てを観て、皆が善くなるように考える」

このための『智慧』である。

 漱石の時代は、明治の文明開化で、西洋文明の影響が多きい。そこでは、『新しい知識保有の優位』があって、『知識をひけらかして衝突する』人間が多くいただろう。もう一つ言えば、西洋哲学にかぶれて『プラトンの洞窟の比喩』の呪縛にかかって、

「人間は完全な知恵など持てない」

と居直り、自分の見解だけを強く主張する人間が多かったように思う。

 現在は、もう少し「角の立たない智慧」を使うことを考えるべきだと思う。

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