均質化した社会しか見ない人が増えているのではないか?
昔ある学会で、ある大学教授と論争したとき
「あなたたちは『会社』と『社会』を混同している」
という,『会社人間』にとっては痛い指摘を受けた。
しかし、この問題は近頃の世相を見ると、もっと深く考える必要がある。例えば、『地方創生』に関連した『都会化』という問題でも、
「地域の独自性を無視し、東京だけを見ている」
という批判が出てくる。このような問題の共通的な原因は、
「均質的なモノへの押し込め」
または
「逸脱者の排除」
という発想である。会社の場合になら、
「採用試験という選別を通し、一つの目的に合わせた社会」
であり都市化の場合でも
「都市に住みたい者だけの社会」
で
「逸脱者は帰れ」
という発想になることが多い。(逆に、某市に逸脱者を押し込めようとした例もある)
この様な、『均質人材社会』は、『社会の高学歴化』でますます進行しているように思う。
「学校で学んだ理論が成立する社会」
このような社会を『理想的』と思ってよいのだろうか?
« 日本文明の二通りの参加者 | トップページ | 日本的な論理思考 »
コメント