感性が鈍いから改善ができない
昨日書いた,人間への感性について、もう少し話を一般化して考えてみた。
色々な物事に対して、
「微細な違いを感じる力があるか?」
と言う問題は
「成長を見いだす力」
と関連している。学校教育のように
「決められた教材をこなすことでの成長」
ならば,このような微細な感性はいらないかもしれない。もう少し言えば
「教材の中に確認事項が入っているので成長が解る」
と言う仕組みがある場合も多い。
しかしながら、新しい分野を切り開くときや、自力で成長するときには
「自分で成長したことを評価」
しないといけない。このためには
「できるだけ細かな成長・改善を感じる力」
があれば、段階的な成長が可能となる。感性が鈍い場合には
「大きな違いが出る場合しか解らない」
ために、小さな改善の積み重ねができなくなってしまう。
日本企業が,改善上手だったのは,このような
「小さな進歩を確実に認める」
現場の指導者の力が大きいのではと思う。
実は私自身、大学を離れたとも、個人的に色々と考えていた。しかし、大学の指導者との関係が密では無かったため、論文としてまとめるとき,どうしても大技を狙ってしまった。この結果、最後まで書けなかった悔いが今も残っている。
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