コロナ以降の社会について
現在のコロナ危機は、いずれは収束するだろう。しかしその後の社会が、かなり変容を遂げる可能性は大きい。極端なことを言えば
「革命が起こった」
と考えるべきかもしれない。
ただし、『革命』というならば、何かが倒されるが、それが何か見えているだろうか?私が漠然と考えている可能性は、
「国家の信用に依存した貨幣経済の大変革」
である。現在の日本の財政は、実質赤字国債で支えられている。しかも、今回のコロナ危機には、もっと多くの赤字国債が出るだろう。更に言えば、地方債が出る可能性もある。休業補償等を考えると、多くの財源が必要になるので、これはやむを得ないと思う。
更にこの動きは、欧米にも波及すると思う。アメリカなども大規模の支援を打ち出しているが、結局赤字国債のような形でしか、財源はないだろう。
これに対して、MMTと言う怪しげな経済理論が後押しをするかもしれない。
ただ、これを単に経済だけで考えることは、限界があると思う。
「貨幣の本質は信用である」
この原点に立ち返ると、政治的・社会的な問題、そうして技術的な実現の問題など、総合的に考える必要がある。
一つのアイデアとして、日本の
「明治維新における貨幣経済の大変革」
は参考になるのではと思う。
徳川幕府の貨幣制度や、浪速の銀本位制は、どちらも破綻しかかっていた。これを、明治政府という信用創造で見事に切り抜けた。
今回もこの知見が生きるのではないかと思う。
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