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2020年4月10日 (金)

戦争か平和か? 両極端しか考えられない弊害

 「戦争か平和か」このような、二者択一の話を聞くことが多い。確かに、二者択一なら選びやすい。しかし現実問題では、そのような単純な選択ができるのだろうか?ここで仏教の十界の発想を考えてみた。

 シリアなどの戦闘中の世界は、確かに地獄だろう。しかしこれ以外にも、多くの国が飢餓に苦しんでいる。一日かけて水くみに行く世界もある。これは餓鬼道だろう。また、学ぶ機会もなく、乏しい資源の中で、暴力的な支配が行われる。これは、畜生道だろう。さらに、知的水準が上がったと言っても、自分の正義を押しつけて、他人を全て否定し戦いを挑む。これは阿修羅の世界ではないか?

 一方、自分たちの幸せに酔うのは、天人の世界だろう。更に、良い教えを聞いて、従うのは声聞の世界で、自分で考えて方針を決める縁覚の世界、さらに観あを救うための活動を行う菩薩の世界がある。

 さて、このような世界を、自分のあるべき姿を描き、構築するのは仏の力ではないかと思う。複雑なシステムを全て観て、その中でのバランスを考える。このような力があるのが仏の力ではないかと思う。

 そうした世界全てが、人間界で生きている私たちの心の中にある。これが、天台の『一念三千』の教えである。

 全てを観ろと言うのは難しいが、単純な二者択一だけで世の中を見る危険性について、もう少し考えていくべきではないかと思う。

 現在の学校教育の単純化した物の見方は、基礎であっても完成品ではない。自分を磨き充実させるためにも、多様な世界に向き合うことが大事だと思う。

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