専門家会議という組織について
コロナ対応の専門家会議について、色々な議論が出ている。
このblogでは、「専門家」の位置づけについて、色々な切り口があるので、少しお付き合い願いたい。一つ目の議論は、
「感染症の専門家出ない人が口出しするべきではない」
という論点である。確かに感染症の専門家は、ウイルスの伝搬等にしっかりした論理展開が出来るだろう。但し、今回の問題は社会への影響など医学の範囲すら超えている。そこでは、多様な専門家の議論が必要である。
確かに
「原子力の先生が?」
という疑問は出るだろう。
しかし、
「統計データの読み取りと、特徴抽出と、一般市民への安心説得」
というなら、原子力の分野はそれなりの蓄積があり専門家といえるだろう。
さて、ここである大学の先生が、「ポランニーの暗黙知」を持ち出していた。確かに、ポランニーは、近接領域の相互評価の輪で、専門家の会議が成立する、という議論をしている。これを文字通り読むと、「なんで原子力?」となる。
しかし、ポランニー自体も多様なる活躍をしている。そこでは、科学的な思考スキルの保有者の集団の力を認めており、ここで多様な分野の専門家の会議もあると思う。
なお、私が現在主として信奉している「日本教」発想では、専門家の発想を多くの人が理解できる可能性を認めている。これが大阪モデルの成功の理由ではないか?
病院からなのでタブレット利用のカキコミなので乱れたらゴメン!
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