ご縁のあった人たち

無料ブログはココログ

« 私たちが学んだ江戸時代は偏っているのではないか? | トップページ | 意味をどこで見いだすか? »

2020年9月 1日 (火)

社会科学におけるモデルの役割

 社会科学は、現実の社会に発生している事を、上手くモデル化して、多くの人に伝える役割を担っている。

 しかし、このモデル化について、しっかりした議論が行われていないのが、現在の社会科学の問題点ではないかと思う。私は、この理由を

「物理学の理想を追いすぎた」

点にあると思う。もう少し具体的に言うと、

「物理学のような、きれいな抽象化の階層を求めている」

「社会現象の切り口は多様で、物理学のような綺麗な階層化はできない」

事を理解できていない。ヘイグの「理論構築の方法」ですら、「完全なモデル」を「到達できない目標」と書いている。しかし、社会現象は多様な関わりがあり、しかも理論的な観点も多様にわたっている。これを図式的に描くと

「モデル作成」↔「理論的な視点」

という風に、理論の成果により、モデルの作り方が違ってくる。これは、

「理論の力で社会の見方が変化する」

ことでもある。このような事をきちんと認識しておかないと、偏見や先入観から自由に成れない。

 もう一つ言えば

「完全なモデル」
を求めずに
「満足できるモデル」

を求めるべきである。

「その時点で役に立つ、説明のできるモデル」

これが社会科学のモデル作成の目標ではないかと思う。

« 私たちが学んだ江戸時代は偏っているのではないか? | トップページ | 意味をどこで見いだすか? »

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

« 私たちが学んだ江戸時代は偏っているのではないか? | トップページ | 意味をどこで見いだすか? »