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2020年10月10日 (土)

西洋文明の階層分断に関して深い根を考えてみた

 昨日書いた、西洋文明の階層分断について、もう少し歴史の目で考えてみた。

 一つ目の観点は、ヒッタイトの宗主権契約である。

http://ketchup.ciao.jp/member/ht/jisyosa.htm から引用

宗主国と属国の間に結ばれた条約で両国間の支配、従属関係を定める。
ヒッタイトの条約の多くに見られるように、宗主国による保護と引き換えに
属国は貢納や戦争時の兵力派遣、王朝の維持、亡命者の送還、属国間の戦争禁止
など片務的な義務を負う点を特徴とする。

基本的に
①前文
②両国間の過去の関係を回顧した歴史的序文、
③条文

④文書の保管場所と定期的朗読の規定
⑤証人となる両国の神々のリスト

⑥呪と祝福
という構成を持つ。

このように、戦った後の支配を定着させるため、支配者と被支配者の関係を明確にし、越えられない壁を作っておく。この発想が、西洋文明の根底にある。

 更に、戦った後の戦果としての奴隷の存在も忘れてはいけない。奴隷制度を理論的に裏付けるためにも、

「人には色々な違いがあり、これは超えることができない」
場合によっては
「人間としての条件から排除する」
「劣等民族とする」

と言う理屈づけが必要であった。この延長に

「神の力は人間には到達できない」

と言う絶対的な壁が生まれてくる。

 また奴隷とは逆に貴族制度の

「支配者の理由付け」

も存在した。なおアメリカは、欧州の貴族制度を排除するために、

「自由と平等の国」

を掲げたが実際の国作りにおいて

「先住民を迫害し彼らの人権を無視した」
「奴隷制度によりプランテーションを支えた」

等の人種差別が体質にある。

 このような発想が根底にあることを理解しておく必要がある。

 一方、日本においては、大乗仏教の影響が大きい。そもそも仏教は、インドのカースト制度による、差別に苦しむ人たちに支えられた教えである。更に大乗の教えは、

「上部坐と言うエリートに反発した教えの大衆化」

が根底にある。この平等主義は、中華思想によるマウンティングを排除するためにも有効であった。

 こうした歴史的な観点から、階層分断を考えることも大切だと思う。

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