2009年12月18日 (金)

責任の所在と平等性について

 テイラーの『科学的管理法』については、賛否両論がある。反対論で強力なものは、
  「テイラーは現場作業者を見下している」
と言う意見である。これは、日本的な平等世界発想では、罪悪のように考える人も多いだろう。
 しかし見方を変えれば、
  「管理職側や技術者側の責任を明確にした。」
と言うことは、評価できる。
 特に日本的な、全員参加では、責任の所在が曖昧になることが多い。管理者の責任を明確にすると言うことで、今一度テイラーを勉強すべきだろう。特に管理職と総合職に就職希望の学生に読んで欲しい。

 「自分が責任を持って改革する、ただし謙虚に現場の声を聞く。」

これが求められているものではないかと思う。

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2009年12月14日 (月)

本の読み方

 本の読み方について考えてみた。小説などを読む場合には、著者が見せたいと思っている状況を、自分で再体験するのが、一つの方法である。主人公の生きている環境を想像し、自分がその中に棲み込んでいく方法である。このような読み方をすれば、思考実験等が有効にできるようになる。これが日本人の、擦り合わせ設計上手に、繋がっているように思う。

 しかし、Web情報や携帯画面などで、断片的な情報しか読まないようになると、このような能力が失われていくように思う。このような、著者の世界に棲み込む経験もしておけばよいのではと思う。 

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2009年12月11日 (金)

有効な投資と言うことを理解しているか?

 現在でも日本は、貧乏国の根性がどこかにあるように思う。これは、技術開発等でも、適切な投資等で、会社の方針通りに物事を進めて成功した、正攻法の話しより、無理解な上司の目を盗み、やりくりして成功する、プロジェクトXを求めている。
 この話しは、奇襲重視で、武装を強化する正攻法を軽視した、旧日本軍にも通じるものがあると思う。確かに、昔の日本は貧乏国であり、軍備強化などしたら、国がつぶれるので、軍人は精神論で押さえるのも戦略的に正しいであろう。
 しかし、現在はそれなりの資本蓄積がある。この金を正しく投資して、国の力を強化するのは、緊急課題である。そのためには、投資と投機をきちんと別け、正しい投資を教育すべきだと思う。
 そして、正しい投資と言う価値観を育てるのが重要だと思う。

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2009年12月 7日 (月)

雲形定規と数学

 一寸前に図面に関して少し書いてみた。そこで思い出したが、手書き図面を作成していた時、雲形定規と言うものがあった。雲形定規には色々な曲線があり、描くべき物の特徴的な点に、一番当てはまる物を使って、製図していた。

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 このように、色々なパターンを持っていると、現実の情報から得たデータに、当てはまる、曲線を推測することができる。これで、その点の間を推測することができるだけでなく、延長線上の値を予測することができる。
 このような機能は、数学が役に立つと思う。数学の色々な式などで、関係を記述できれば、一般化して多くのものを予測することができる。
 学校で学んだ知識と言うのは、自分用の雲形定規を作る材料である。

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2009年12月 5日 (土)

図面について

 昨日書いた図面の話しに、もう少し補足しておく。私がまだ若手技術者として仕事をしていた30年~35年前の時代には、まだ手書き図面が主流で、CADの図面は少なかった。これは仕事が、個別生産品であると言う性格もあるが、当時のコンピュータ価格からも、CADを使いこなすにはまだ遠い状況であった。
 その時代の図面は、一番抽象的な電気回路の接続図でも、現物の情報を微妙に反映していた。例えば、

「電流が多く流れる線は太く描く」
「端子の間隔を考慮して接続端子を配置する」等等

である。これらは、図面作成者が暗黙的に配慮し、図面を読むもの達もその情報を、無意識的に活用していた。例えば、接続するべき線を準備するとき、太さや長さを接続図から予測していた。
 しかしながら、CAD化したとき、このような情報は失われていった。接続図は、2点間の接続の情報だけを伝えればよい。このように考えている、机上だけで考える人間の作った、システムである。
 企業の暗黙知と言うものの一つの例として、忘れない様に書いておく。

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2009年12月 4日 (金)

2次元図面と3次元CADシステムの違い

 近頃の設計において、コンピュータを使った3次元CADシステムを使うことが多い。
 昔の図面は、2次元平面に記述していた。2次元の情報は限られているので、どのような部分を記述したら、図面を利用する人が理解しやすいか考える、図面作成者の能力が重要である。
 一方、3次元CADの場合には、色々な面からの見方を、自分で試すことができる。従って、設計者はあまり悩まずに、モノを置いていけばよい。
 ここで、皆があまり意識していない大切な違いがある。それは、

「2次元図面で設計する場合には、完成物のイメージが設計者の頭の中で、一旦構築されている必要がある。」

と言う事実である。これは、図面に記述する前に、色々と考えることを、要求している。
 一方、3次元CADの場合には、パソコン画面で色々と組み合わせているうちに、全体イメージが出来ていく。これは、設計者の負担を下げるが、あまり考えていないで物ができると、トラブルに対応できなくなることが多い。
 昔の2次元図面のほうが、細かい擦り合わせで物を作るのに、適しているように思う。

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2009年12月 3日 (木)

専門家の批判を恐れたために~~

 ネット社会での発言は、色々な専門家の目に曝される。従って、専門家の批判を受けることも多い。これを恐れると、うかつなことを言えなくなる。言い換えると自分の一番得意な専門にだけ発言するように閉じこもってしまう。
 しかし、現実の問題を解くためには、総合的に対応する必要がある。その場合情況に応じての妥協も必要がある。また、専門家にとっては、幼稚な成果であっても、その流れでは大きな成果と言う場合もある。
 例えば、『日経ものづくり 12月号』に、
  「女性現場リーダー/成長の軌跡」
では、作業に便利なように工具や部品を準備するため発泡スチロールを使う話しが出てくる。これはこの参加者にとっては大発見であろう。しかしながら、このような道具の準備は、高校生の技能競技の大会でも、行われている。これは、専門家としての突込みであろう。
 しかし、連載全体を見れば、このような改善を自分で考えることが大きな成長であると読み取れる。部分的に読んだ場合に起る批判を恐れず、全体としてよい作品にして欲しい。 

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2009年12月 1日 (火)

ネット社会での専門家の存在

 前に「専門家の判断から一般人の理解」と書いたが、近頃のネット社会では、専門家の意見を直ぐに見ることができる。また、情報が公開されたとき、専門家がそこに意見することも多い。但し、その専門家の間のつながりは、読み手または、情報をまとめる人間の責任となる。
 ネット社会になる前には、専門家の協同作業は、お互いに顔をつき合わせての仕事が多い。従って、相互に理解したつながりが多い。そこで、専門分野間の乗りれも入っていく。
 しかし現在のネット社会では、専門間のつながり無しの話になることも多い。また、ある作品や意見に対し、自分の専門から厳しい意見を出す人もいる。
 このように、専門家の方に力が依りすぎているのが、ネット社会ではないかと思う。総合的にものを考えると、専門家にはない擦り合わせが生じるが、その部分が評価されない可能性が恐い。

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2009年11月22日 (日)

細切れ情報が多くなった

 今思考の整理学が売れているらしい。この本は、色々と考え方のヒントが豊富である。しかしながら、短いエッセイの集まりなので、じっくり理解するのは難しかった。外山滋比古氏と言えば、「α読みとΒ読み」と連想するが、この概念も短い文ではつかみにくい。

 しかし、現在はブログなど短い情報が多く出ている。読み手が、短い情報に慣れてきた。このような状況で、この本が売れているのではないかと思う。

思考の整理学 (ちくま文庫) 思考の整理学 (ちくま文庫)

著者:外山 滋比古
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2009年11月19日 (木)

アイデアが重要か?実行が重要か?

 今の世の中に、解決を必要とする問題は多い。そこで、必要なものはアイデアであろうか?確かに、問題が解決するには、キーとなるアイデアが必要である。しかし、現在のようなインターネット社会では、多くの情報があふれている。つまり、どこかで先行事例が存在する。言い換えれば、アイデアもどこかに存在している。

 しかしながら、物事の解決は、アイデアだけでは不十分である。それを育て、現実との対応をつけて、実行する力が必要である。

 現在必要なのがこの実行する力ではないかと思う。

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