不安で人を動かすのは?
二月一五日の和歌山市の直下型地震は、市街地に震源があり、マグニチュードは低くても震度4まで揺れた。
さて、この地震で和歌山市議会場の照明の一部が落下し、審議が中断する状況がテレビで放送されていた。
和歌山で震度4 市議会で照明落下し中断も(気象ニュース 2021年02月15日) - 日本気象協会 tenki.jp
ただし、和歌山市に住んでいる人に聞いたが、
「揺れたが被害は少ない、どこかの灯籠が倒れた程度」
と言う状況らしい。
一方、SNSでは和歌山市議会に関して
「見てくれ良さで、こった照明にするからあのような被害に遭った」
と言う意見がある。確かに、安全設計という面では、照明金具の落下などはない方がよい。しかし、和歌山県や和歌山市の大きな政策を見ると、もう一つのモノが見えてくる。
それは、
「和歌山県の南海トラフ地震津波対策」
で、
「和歌山市内でも津波の被害に遭う。従って、高いところに移住する等の対策をとるように!」
と住民に伝えていて、県の機能なども、高いところに移している。
この文脈で、このような「地震被害映像」を流すことは、住民の地震対策意識をかき立てる、有効な手段だと思う。
しかし、『不安』で人を動かすのが本当によいのか?
私は、納得が基本ではないかと思う。
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