ご縁のあった人たち

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2020年7月 4日 (土)

新型コロナ対応の責任ある説明はどうあるべきか

 今回の、新型コロナ対応の政府、学者の説明は何か、個別の話という感じになってまとまっていないように思う。特に学者の説明が個別に出ている。これは、

「専門があるから」

と割り切るべきだろうか?

 そこで、昔読んだ社会学の古典を思い出した。

「理論構築の方法」J.ヘイグ著 小松陽一、野中郁次郎訳

が展開している方法論で、現在の状況を説明できるのではないか?

 例えば、定性的な理論概念とその連結での説明と、特徴抽出を行った、オペレータとその数値的な扱い。グラフの形、特に外の要因が入った時に起こる折れ線グラフ等がある。

 このような説明が現在の状況では大切だと思う。

2020年6月26日 (金)

全体像に関してもう一つの見方

 全体像を描くというと、一般的には

「関連物などを全て載っている図」

をイメージすることが多い。

 しかし、もう一つ別の切り口があるのではと思う。それは、

「具体例から一般概念に至る抽象化過程」

の全体像である。

 これは、一般意味論で言う『抽象の梯子』である。

 規則や法規を作る場合には、このような抽象化の全体像を持つ必要がある。一般的な規則を作っても、それが具体例に展開できないと、実用にならない。逆に、個別の話だけでは規則として記述できない。また、一つの文章に出る概念は、一般化の度合いをそろえる必要がある。このようなスキルの大切さは、規則などを作る経験から解ってくると思う。

 

2020年6月23日 (火)

リーダーシップに関する『日本教』と西洋文明

 『日本教』のリーダーシップは、支配される人々の知性に、ある程度の信頼を置いている。これは、

「話せば解る」

という聖徳太子以来の伝統である。

 しかし、西洋文明においては、支配者が全てを決めて、支配される人間は

「言われたことだけする」

という発想がある。これを歴史的に見ると、

「奴隷を使っていた伝統」

が一つの相違点ではないかと思う。西洋文明には、侵略し支配し、場合によっては奴隷にする、という伝統がある。この違いが、リーダーシップの違いに出ていると思う。

 さて、『日本教』的なリーダーシップのよいところと悪いところを考えてみよう。

 よいところは、全員参加の力である。特に参加者個々人が、弱い力でも色々と貢献することで、全体としてまとまる成果は大きい。一方、悪いところは、不適切(無能)なリーダーでも、惰性で務まる場合があることである。今までの延長なら、皆に任せてそのままで行けばよい。このような状況で、ずるずる壊れる例は少なくない。

 ただし、『日本教』のリーダーでも、全体像を示して、皆を納得させることができるなら、新しい世界へ導くことも可能である。

2020年6月10日 (水)

日本教についてKindleで一冊出しました

 今までこのブログで議論してきた、日本教の話をまとめて、Kindleで出版しました。

 

まだシリーズ化して書きたいことは多くありますが、日本教の原点について、まとめることができました。

なお、2020/6/10 17:00から四日間の無料ダウンロードキャンペーンがあります。

その時を活用いただければ幸いです。

 

2020年6月 8日 (月)

抽象的な一般論と具体的な展開の関係

 昨日書いた使える地図の話はもう少し議論する価値があると思う。

 この問題をメディア論を加味して、検討すると

「西洋文明的発想では、抽象的な地図という、記号の上での世界がある」
「日本教的発想では、現実に適応した地図があるべき」

という発想になるのではないかと思う。これを一歩進めると

「数式などの抽象世界だけで思考できる学者」
「直観的に理解できるモノで考える現実の人間」

という対立軸が見えてくる。プラトンが「国家」で主張した

「哲学者だけが真実に近づける」

という発想が前者であり、仏教とその影響を受けた日本教なら

「誰もが真実の世界を知る」
「あるべきようはを皆が知る」

という発想になると思う。この問題に関して、技術者として一つの経験がある。

「大学で制御理論の数式的処理をきちんと学んだが、現実の対応は判らなかった。
そこで工業高校の教科書を手に入れて勉強することで、全体像と直観的な理解を得た。」

ただし、この場合にも、実現の細部には、もう一度数式的な検討も必要になり、ここでは大学教育などが役立った。

 このように考えると、全体像の把握と、細部の検討、この両面を上手く切り替える人材が必要ではないかと思う。

2020年6月 7日 (日)

使える地図を作る

 一般意味論の基本原理は

「地図は現地ではない」

である。しかし、『日本教』の信者にとっては、

「実用になる地図があり、指導者は私たちに与えてくれる」

という願いがある。それでは、このような実用になる地図は、どのようにして描くのだろう。一つの発想は、

「現実の場所の写真などを使って、抽象化して描く」
「現実の世界を縮小して描く」

という、現実のモノの大きさ比率を保持し、縮小し抽象化するという、抽象化への一本道で考える。実際の一般的な地図は、このようなルールに従って作られる。

 しかし用途が明確な地図を作るときには、これと別の道がある。実際に利用者の立場で、そこまで動いてみる。そこで目標になるモノを見いだし、書き込んでいく。広告などで、自分のところへのアクセスマップを作る場合には、主要な目標物を書き込むだろう。

 このときの作業を一般化すると、

  1. 抽象化した地図を写真などから作る
  2. その地図を持ち現場に言って自分で動きながら目標物を探す
  3. 目標物を書き込んでいく(建物の名称や色なども重要情報)
  4. 動きやすさを確認して目標物を絞り込んでいく

というう風に、具体的な世界で実際の動きを確認していく作業が主体となる。

 一般意味論なら

「抽象の梯子を下る」

と言うところだが、このような体験的な記述が、日本教的な発想にあっているように思う。

2020年6月 6日 (土)

高学歴社会と『日本教』

 『日本教』について、色々と考えていると、今までぼやっとしていた

「高学歴社会への反発」

の理由が見えてきた。

 私自身、大学院での思考法の訓練を受けて、論理的な思考法も、ある程度は判っている。そうして、大学から企業に入ったときは、情報化社会の幕開けの時であり、研究成果の実用化の時代でもあった。その時に私が悩んだことは

「研究成果を受け入れるほど企業社会が成長していない」

というもどかしさであった。もっと言えば

「情報工学系の大学院出身者が過半数を占めれば、もっと効果的に改善できるのに」

というもどかしさであった。

 しかし、今にして思えば、私の知識は

「点と線の骨格だけ」

であり、実現するためには

「多くの具体的経験を積み上げながら肉付けする」

必要があった。私自身は、当時の環境でソフトウエア生産や保守の現場に長く身を置いたので、このような現場体験での肉付けもできた。

 こうした体験から、

「実体験などのイメージにより充実した議論は、単なる理論より強い」

ことは経験的に判っている。

 一方、

「理論的体系を共有している人の間のコミュニケーションは効率的」

ということも判る。

 この一例が、MBAの世界である。MBA所有者同士なら、ある程度の情報交換で、企業の強み弱みは判る。しかし、それで十分かどうかは別物である。

 このように考えると、『日本教』の、

「お互いが話せば判る」

という発想には、場面共有などの総合的な観点があるのだと思う。これがない、『高学歴者の理論』はの反発は、日本人の多くが持っているように思う。

2020年6月 3日 (水)

コロナ危機の後で

 コロナ以後の社会が、色々と動き出している。この機会に、今までの弊害を修正すれば、V字回復の可能性がある。そこで、私なりのヒントを探してみた。一つの切り口は、

『テレワークの普及』

である。これは、事務所のスリム化などで、経営的な資産も軽くなってくる。但し、私はここにもう一つ、大きな問題の解決可能性を見ている。それは、

「就職氷河期などの若冲年の『引きこもり者』の社会活動への参画」

のハードルを下げる効果がある。自室から出なくても、IT技術で社会とつながる。仕事にもつながってくる。こうして、『引きこもり者』の社会復帰への道が開けるようになる。

 なお、就職氷河期のトラブルの根底には、親の世代の問題がある。彼らの

「良い大学を出て、大企業に勤める」

と言う単純な価値観で支配された子供が、

「一度挫折すると、社会から取り残されたと思う」

ことで引き困っている人も少なくない。

 コロナ危機で、色々なモノが混乱しているとき、従来の価値観を壊すこともできるから、この機会に引きこもり脱出できる人もいると思う。

2020年5月29日 (金)

進化する伝説の力

 昨日書いた、テレワークの成功条件に関して、「伝説」の有効性について、もう少し補足しておく。

 確かに、「伝説のXX」という存在や、逸話は多くの人たちの心を向けるには有効である。しかし、「伝説」の危険性をしっかり認識しておかないと行けない。それは、

「時計が止まった人」

になってしまう危険性である。これは極端な事例では、

  • 儒教の「古代の聖人の政治」
  • ある会社の「創業者の伝説」

等の例がある。そのように過去の事例を美化し、それだけしかないと進化がなくなる。

 もう一つの問題は、

「伝説を作る負荷の問題」

である。物語を描くというのは、結構な負荷が必要になる。それも個人のスキルに依存する。このような配慮も必要である。

 しかし、既に良い事例がある。

「トヨタの進化する官僚主義」

である。彼らは規則を作成するという負荷を、きちんと吸収しながら、規則と現実の乖離をなくすため、毎日修正している。このような発想で、伝説も修正すべきである。

2020年5月28日 (木)

テレワークの成功条件(持続可能性)

 新型コロナウイルスの影響で、テレワークが推進されている。この働き方は、現在のネット環境やIT技術を考えれば、しばらくは効果があると思う。ここで

「しばらくの効果」

と表現したことに注意してほしい。私の会社員生活は既に前世紀期が大部分だが、このテレワークに発生する問題点を、経験している。それは、

「関係部門への配慮不足」

という問題である。これは大きく分けて、パソコン画面やタブレット画面、極単にはスマホ画面の制約という一面と、組織の横などへの配慮不足などから発生するモノである。しかもこのトラブルは、

「世代交代してから発生する」
または
「まれなトラブル時に発生する」

傾向がある。通常上手く流れているときは、限られた範囲の情報伝達で良い。また色々な経験をした人間が、分散しているときには、それなりの配慮をする。現在なら、メールの写しを入れておくし、その写しに目を通すという配慮もあるだろう。

 しかし経験が無くなった世代が働き出すと、このような写しなどには反応しなくなる。

 こうした状況を考えると、テレワークの成功のためには以下の方策が必要ではないかと思う。

  1. 全体を見て交通整理を行う管理者スキルの育成
  2. 全体像を皆で共有する「物語(伝説)」やゲームなどの作成

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