子どもの天才
あるテレビ番組で見たが
「子どものピアノは、多くの天才が生まれる。
しかし、成人した後まで
天才であり続けることは、ほとんど無い。」
と言う話しには、色々考えるべきものを含んでいる。一寸思いつくものは、以下のとおりである。
1)子どもの教育訓練効果
子どもに対して、適切な訓練を集中して行うことで、能力を開発する可能性は、低くない。但し、この場合に評価されるのは、正しく指が動いて、それなりの演奏になるレベルであろう。
2)大人の天才の意味
大人になって、天才として受け入れられるためには、単に手が動くと言うレベルでは、通用しない。作曲家の思想的な側面や、信仰まで踏み込み、しかも自分の思想まで含めて表現しないといけない。
2')真善美に加えて聖
よい演奏の評価は、子どもなら直感的にわかる。美と聖については、直感でわかる世界である。しかし大人になると、真や善が絡んでくる。この段階では、自分の哲学や倫理を持ち、しかも他人の信仰にまで理解できないといけない。
特に、子どもで天才と言われた場合には、知識の幅をもたせて、教養を身につけるのに失敗する人が多いのではないかと思う。その点アメリカの教育と言うか、社会は、天才を特別扱いせずに、育つ機会を与えているように思う。
ヴァイオリンの五嶋みどりさんや、諏訪内晶子さんは、アメリカの大学で、音楽以外の勉強を学び直している。このような、子どもの天才をきちんと育てるには、日本の風土に何か欠けているものがあると思う。日本で、教養も備えている音楽家としては、青柳先生がいるが、彼女の家系は特別すぎるので、参考にはならないと思う。


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