2009年11月22日 (日)

細切れ情報が多くなった

 今思考の整理学が売れているらしい。この本は、色々と考え方のヒントが豊富である。しかしながら、短いエッセイの集まりなので、じっくり理解するのは難しかった。外山滋比古氏と言えば、「α読みとΒ読み」と連想するが、この概念も短い文ではつかみにくい。

 しかし、現在はブログなど短い情報が多く出ている。読み手が、短い情報に慣れてきた。このような状況で、この本が売れているのではないかと思う。

思考の整理学 (ちくま文庫) 思考の整理学 (ちくま文庫)

著者:外山 滋比古
販売元:筑摩書房
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2009年11月21日 (土)

日露戦争について考えてみました

 『坂の上の雲』に描いてある、旅順の戦いについて、小説風に考えてみました。
 余りにも奇襲主義は危険だと思うが、国力を考えると、軍隊の膨張を抑えるための、精神論も有効と考えてしまった。
 宜しければ見てください。
http://homepage3.nifty.com/manabizz/ryojunhiwa1.pdf

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2009年11月20日 (金)

100年前を考えてみた

 今テイラーの科学的管理法を、読み直してみた。100年ぐらい前の本だが、今でも通用することが多い。しかし当時と今での違いも多い。このような昔の本を読むためには、周辺知識を仕入れる必要がある。例えば、工場の計画管理業務があるのは、現在では常識だが当時は存在しなかった。そのような状況での、労働者の権利を守るためには、労働組合による争議が必要というのも納得する。

 そして科学的に工員と職長が納得した仕事は、労使紛争がなくなるという話も説得力がある。この知識をきちんと身につけた後、経営学や工場管理を学ぶべきだと思う。

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2009年11月17日 (火)

大学乱立のメリット

 日本の現状は、大学が乱立していると思う。しかしこのおかげで、我々は、多くの専門書を、日本語で読むことができる。翻訳は結構コストがかかる。それを回収するためには、きちんとした市場がないといけない。
 幸い日本には多くの大学があり、専門書を講義等で使うので、ある程度の売れ口は確保できている。このような状況で、多くの海外専門書が日本語に翻訳されている。
 このように母国語で専門的思考ができるのは、限られた国である。いや、日本でも30年前には、
  「大学院の専門性は、英語の読解力で判る。」
とさえ言われていた。
 これを考えると、日本の大学院乱立もいいところがあると思う。但し、それに血税をつぎ込むべきかは、別の議論である。

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2009年11月11日 (水)

読書に於ける歴史の視点

 少し考えていることがあって、テイラーの『科学的管理法』を読み直してみた。(上野陽一訳)仕事に対する考えについて、色々とヒントに満ちた本である。
 しかし、この本を読む場合には、その本を著述した時代背景を理解しないといけない。確かに、テイラーの言い方には、人を見下したような面もある。しかし当時としては、労働者の立場にも比較的配慮していたと思う。
 歴史を遡り、その時代の背景を見て考えることは、多様な立場を認めることになる。このような思考法を身に付けることは現在の管理者・経営者に一番大切なものだと思う。
 なお、この本は11月28日に新訳がでるらしい。
http://www.amazon.co.jp/gp/product/447800983X/ref=pd_lpo_k2_dp_sr_2/377-7992477-8033114?pf_rd_m=AN1VRQENFRJN5&pf_rd_s=lpo-top-stripe&pf_rd_r=0PZ0VCYVKEJQZYHBQZ8S&pf_rd_t=201&pf_rd_p=466449256&pf_rd_i=438204121X
どのような訳になるか楽しみだが、当時のニュアンスが消えるのは心配である。

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2009年11月10日 (火)

改善を行うためには条件の安定が必要

 日露戦争の大砲のことを調べていて、今まで見落としていたことに気がついた。大砲には反動があり移動する。そのため、一度発射した後元の位置に戻す必要がある。これは、作用反作用の法則から考えれば、当たり前のことであるが、見落としていた。
 大砲の命中率を上げるためには、前に発射した砲弾が何処に落ちたか知り、目標との関係を見て、修正することが必要である。しかし、その為には、大砲側の条件が変化しないことが必要である。このために、反動での移動を修正する必要がある。
 日清戦争や日露戦争の時期には、このような反動を上手く処理する大砲が実用になっている。そこで、日本海海戦での高い命中率は、このような条件を上手く生かした成果である。
 しかし、これと同じように改善を行うためには、条件が変化しないようにする必要がある。そこを理解せず、改善を求めることが多い。

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2009年11月 8日 (日)

設計戦線の最先端

 設計者の立場と言うか、悩みを示す興味深い話を思い出したので、忘れないうちに書いておく。たし、文春文庫の「堀栄三著:大本営参謀の情報戦記 情報なき国家の悲劇」の一節だったと思うが、ある戦車の設計者から、某国の戦車の情報が欲しい、という依頼を受けた時の対応だった。
 そのため、

 「戦車のある部分の厚みを知りたい。それだけわかれば後は何とかなる。」

と言う依頼であった。
 確かに、戦車に使う鋼材は、最先端の物であり、お互いに同じ物を使うであろう。そうすると違いは、どれだけの厚みで強度と重さのトレードオフに決着を付けるかである。特に正面で一番強度を持たせるべきところは、どこかと言うことは、設計者なら誰もが同じように考える部分である。
 そこで、一つの厚みが決まれば全体が想像できると言うのは、十分ある話しである。言い換えれば、設計者が悩むのは、そのようなトレードオフのある仕様を何処に決めるかである。このような情報を、入手すれば設計は自然に流れていく。
 このように技術が安定している場合には、誰が作っても答えが同じようになる。そこでどの数値で決断するかが要点となる。
 なお、この本では、この値を得るために、絶対的な寸法感覚を得る訓練も描いてある。これもスキル訓練として重要な話しである。

大本営参謀の情報戦記―情報なき国家の悲劇 (文春文庫) 大本営参謀の情報戦記―情報なき国家の悲劇 (文春文庫)

著者:堀 栄三
販売元:文藝春秋
Amazon.co.jpで詳細を確認する

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2009年11月 1日 (日)

長時間勤務で苦しむのは?

 よく言われている図式に

「非正規社員は、派遣切りなど雇用の不安定で苦しみ、正規社員は、長時間労働で苦しんでいる。」

と言うものがある。これは別のように見えて繋がっているのもがある。まず経営者と言うか管理者が、コストを人件費削減としてしか実現できない場合には、人減らしをするか、一定の賃金でこき使え、という話になる。
 つまり、経営者・管理者に、

「現状を打破して新しく利益を生み出すための智慧が、備わっていない」

から、このようなことになる。
 しかし、労働者の長時間労働には、もう一つの理由があるように思う。それは前にも書いた、『精兵主義』である。

「有能な人間なら、この時間でできる。だから標準時間はXXである。従って、この時間で出来ないのは、お前が悪い。」

このような発想が、まかり通っているように思う。確かに、有能な人間の仕事振りに、合わせる努力は必要であろう。しかし、それにも限度がある。また方法論もきちんと整備しないといけない。そのようなこともせずに、トップの数人ならできる時間を、標準時間と言えば、多くの人間には、残業時間の山となるであろう。

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2009年10月31日 (土)

漫画雑誌について

 今朝のNHKテレビで、漫画の話を取り上げていた。関連して一つのことを思い出したので、忘れないうちに書いておく。それは、講談社の雑誌と、小学館の雑誌の違いである。
 小学館は、多くの雑誌を出すので、一つの好みを持った人が、1冊全てを読む。一方、講談社の場合は雑誌種類が少ないので、1冊に色々な連載があり、好みにより読む部分と読まない部分が出てくる。
 さてどちらが、良いであろうか。1冊全部が好みに合っているほうが、読者のためには良いように思う。しかし、1冊の多様な連載がある場合には、読者の成長に対し、自然に読む内容を変えることができる。
 長期的な視点では、多様な物を提供した方が有利な場合もある。ただし、個別の作品が強烈なファンを抱えているのが、生き残りの条件である。1/3しか読まないでも、この値段が惜しくないと、読者に言わせる力が必要である。

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2009年10月26日 (月)

科学的経営管理と日本の知恵

 昨日の続編でもう少し思いついたので、補足しておく。テイラーの科学的な手法に、相当するものが、日本にあった。
 それは、嘉納治五郎の講道館柔道である。1882年に講道館を設立した時には、すでに古流柔術の技を、科学的に説明できる様にまとめている。テイラーの研究が1890年ごろであるから、少し早いと思う。更にもう少し遡れば、千葉周作の北辰一刀流の合理的な体系もある。
 ただし、嘉納治五郎の柔道では、体内の筋肉の精妙な動きが、消えたように思う。古流の型稽古の中に、隠されたものが、柔道の技術として、顕在化したため消えたものがあるように思う。このような観点も考えて欲しい。

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