ご縁のあった人たち

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企業側の採用担当者の考え方

 先日、Yahoo知恵袋で、ある高校の就職担当者が、以下のような質問をしていた。
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q11128334106
 つまり質問者の言い分では、学校側と企業側の情報交換が、上手くできていないと言うことである。この件に関しては、私の経験から、しっかりやっている高校や県単位の活動を行っている事例もある、と反論しておこう。
 しかしながら、良好事例をまとめておいて、広く展開することも大切だと思う。幸いにも、このブログには、厚生労働省からも、時々見に来ていただいている。できる限り有効活用していただきたいと思う。

 まず、企業の採用担当者は、どのような点に目をつけるかという話である。この内容を、学校側では、あまり知らないように思う。
 私の学校訪問は、少し時間に余裕を持ち、できるだけ学生の通学に利用する、公共交通機関で行う。この理由は、通学中の学生の態度を見れば、その学校の躾の具合が判るからである。情けない場合は、JRの駅で地べたにだらしなく、へたり込んでいる生徒を多数みる場合もある。このような学校に行く場合には、採用側としても少し腰が引けてくる。一方、電車待ちの学生の姿勢がよく、締まった顔をしている場合がある。このような、電車の中でも、「この子が欲しい」と言う雰囲気を持つ生徒に出会えれば、その日の訪問は楽しくなる。背筋と指先が伸びている子、このような子を見た日はうれしくなる。
 なお、早い目に出るもう一つの理由は、学校周りを回ることである。学校が、きれいに掃除されている。これは一つの必要条件だが、もう一つ周辺がきれいと言うことも大事である。校内だけでなく、周辺まできれいにする。このような心配りのある学校なら、訪問していてうれしくなる。もっとも、2~3の学校では、生徒が私に声をかけて、進路指導室まできちんと案内してくれた。そこまでしてくれる学校の生徒は、何とか採用したいという気が起こる。
 さて、学校に入れば、進路指導室の前で掲示板に目を通す。この掲示板には、色々な情報がある。前年度の進路情報は、企業だけでなく進学状況にも目を光らせる。どのランクの学校に進学させているかが重点である。もう一つ大切なことは、資格の習得状況である。低位資格しか推薦していないと、そのようなものと思う。高位の資格にチャレンジさせている学校には、そのようなものと思う。大学の例なら、法学部なのに、『行政書士チャレンジ』などと書いていると、悲しくなる。せめて『司法書士チャレンジ』ぐらいは書いてほしい。
 なお、ある高校では、玄関前から進路指導の、美しき先生にエスコートされて応接室に、直ぐに放り込まれた。このように、余計なものを見せない裏技もある。この学校では、帰りもタクシーを呼んでくれて、余計なものを見せずに送り出した。但し、この時のタクシー運転手との雑談では、
  「あそこの生徒、悪もいますよ」
と言う話が出た。常日頃の、周囲との関係が大切である。

 さて、もう一つの話は、ある高校での話である。その高校は、秋に2年や1年にインターンシップを行っていた。それを、学年担任がして苦労していると聞いた。そこで私は、

「進路指導室も一枚かんでやらせない。さらに、報告会は企業の人と父兄を呼びなさい。」

と知恵をつけた。また「課題研究発表」なども、採用側に見て貰えばよいと意見を言った。
 このような、学校側からの情報を、企業に見てもらう姿勢も大切だと思う。

 最後に、学校側の弁解に関して、一つだけ言っておこう。今回の、質問した教諭の本音として、

「内の学校はそのようなきれいごとでは、採用してもらえないのです。」

と言う一言が聞こえるように思う。実際ある学校では、夏休みをずっと潰して、生徒に就職試験の面接用の、模範解答を暗記させ、その通り言えるまで訓練するのに費やしていた。そこまでしないと、何を言うかわからないからである。私は、その学校に対して、
  「丸暗記はばれるよ」
と指摘してあげた。そこの先生は、
  「そんなこと誰も教えてくれなかった」
と嘆いていた。このような現実もあるが、学校側として「それは内輪の話」と止めておくことも大事だと思う。
 少しでも参考になればと祈っている。